略奪"純"愛 『泣かすなら俺がもらう』
猿のお前も…
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猿のお前も…

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翌月曜日の昼休み。

「天、お昼、一緒に行かない?」

珍しく、結から誘ってきた。

こんな事、初めてだ。

「なんだ? 珍しい。4月に雪でも降るのか?」

俺は、嬉しくて舞い上がりそうになるのを抑えて、冗談めかして言った。

すると、

「じゃあ、もういい!」

と、結が怒るから、俺は、慌てて、

「ごめん、嘘、嘘。」

と謝った。

俺たちは、社員食堂に行った。

向かい合わせで腰掛け、食べ始めると、

「天、昨日も一昨日もありがと。」

と結がお礼を言ってきた。

「別に。大した事してないし。」

と照れ臭くなった俺は、結から目を逸らした。

「でね、昨日の夜、海翔から電話があったの。」

は!?

俺は顔を上げた。

「二徹で仕事してたって。
途中で充電が切れて、連絡できなかったん
だって。
全部、私の誤解だったの。
心配かけて、ごめんね。」


ふぅ………
俺は自分を落ち着かせるために、深呼吸をひとつした。

「よかったじゃん。仲直りできたんだろ?」

「うん。」
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