略奪"純"愛 『泣かすなら俺がもらう』
全然、良くない。

2人が破局しないと分かっても、一度自覚した俺の想いは、もう止められない。

「で? 今週末は、会いに行くのか?」

「分かんない。
海翔も疲れてるだろうし、私も泣いてるの、
気付かれたくなくて、さっさと電話
切っちゃったから。」

「お前、なんでそんな変なとこで遠慮すんだよ。
会いに行った事は、伝えたのか?」

「ううん。私が勝手に会いに行っただけで、
海翔は悪くないもん。
そんな事、言ったら、海翔が責任感じる
じゃない。」

「言っていいんだよ。
会いに行ったけど、会えなかった。
次から部屋で待つから、合鍵寄越せって。
お前、彼女なんだろ?
そんなに相手の顔色、窺うなよ。」

何年も付き合ってるのに、何でそんなに遠慮するんだ?

普通は遠慮がなくなり過ぎて、破局を迎えるんだろ?

「ええ!?
そんな事言えないよ。」

「なんで?
いつも俺には、言いたい放題、言ってん
じゃん。」
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