Adagio
「綿貫さん。私、何の仕事からしたらいいですか?」
訊きながらも、有紗のデスクの上に積まれた書類をちらちらと見ていた首藤は、
「あ、各運営部から回ってきた出勤簿の精査、火曜締めでしたよね。これだったら私もできそうだからとりあえずやっておきましょうか?」とクリアファイルの束を持ち上げた。
「えーと……」
宇美からはまず仕事の骨格から教えるように言われている。けれども自主的に仕事を始めようとしているのに、やる気を削ぐようなことはしたくない。
「じゃあ、とりあえずそれをお願いします。人事部での精査には、運営部でしてもらっている精査にもう少し続きみたいなものがあって――」
有紗のIDを使ってインターネットから人事システムに入る。インターフェイスを見ただけで直感的に理解する勘の良さがあるようで、何かを説明するよりも先に、首藤は画面を切り替えていく。
訊きながらも、有紗のデスクの上に積まれた書類をちらちらと見ていた首藤は、
「あ、各運営部から回ってきた出勤簿の精査、火曜締めでしたよね。これだったら私もできそうだからとりあえずやっておきましょうか?」とクリアファイルの束を持ち上げた。
「えーと……」
宇美からはまず仕事の骨格から教えるように言われている。けれども自主的に仕事を始めようとしているのに、やる気を削ぐようなことはしたくない。
「じゃあ、とりあえずそれをお願いします。人事部での精査には、運営部でしてもらっている精査にもう少し続きみたいなものがあって――」
有紗のIDを使ってインターネットから人事システムに入る。インターフェイスを見ただけで直感的に理解する勘の良さがあるようで、何かを説明するよりも先に、首藤は画面を切り替えていく。