Adagio
「神長さんは学生の頃になにか、そういう勉強をされていたんですか。心理学とか、えーっと……、人類文学とか」
「必要に応じて、多少は。人間の行動をいかにして数値化するか、を考えるのに必要だったので」
「へ?」
「ゲームはやりますか」
突然の質問に、有紗はわけも分からないまま頷いた。神長はいったん立ち止まって鞄から名刺を取り出し、裏面に何かを書き始めた。
「もし、興味があればどうぞ。学生の頃に作ったものなんですが。もしかしたら、綿貫さんの探している答えが見つかるかもしれません」
差し出された名刺の裏にURLと一緒に『Innocence』とアルファベットが綴られている。
有紗が手のひらの汗を拭ってから名刺を受け取ると「それではもう駅なので、ここで失礼します」と、神長は早足で立ち去った。
表をあらためて、まじまじと見る。
『FREAK STANDARD 神長廉』
会社用のものとはいえ、思いがけず個人携帯の番号まで手に入れてしまった。
「必要に応じて、多少は。人間の行動をいかにして数値化するか、を考えるのに必要だったので」
「へ?」
「ゲームはやりますか」
突然の質問に、有紗はわけも分からないまま頷いた。神長はいったん立ち止まって鞄から名刺を取り出し、裏面に何かを書き始めた。
「もし、興味があればどうぞ。学生の頃に作ったものなんですが。もしかしたら、綿貫さんの探している答えが見つかるかもしれません」
差し出された名刺の裏にURLと一緒に『Innocence』とアルファベットが綴られている。
有紗が手のひらの汗を拭ってから名刺を受け取ると「それではもう駅なので、ここで失礼します」と、神長は早足で立ち去った。
表をあらためて、まじまじと見る。
『FREAK STANDARD 神長廉』
会社用のものとはいえ、思いがけず個人携帯の番号まで手に入れてしまった。