かんしゃ の きもち

「ううん、私も一度は出てみたいって、思ってたし。……マキちゃんにも、今までのお返しがしたかったし」

 今回、実は私はマキちゃんに一つお願いをされていた。

 ある人に、どうしても伝えなきゃいけないことがあるけれど、自分では彼を呼びだすことはできない。だから、力を貸してほしい、と。

――洋子に、どうしても、同窓会に出席してほしいの。

 由利ちゃん曰く『チョモランマよりも高いマキちゃんのプライド』をなげうってのお願いだったのかもしれない。
 
 迷った挙句、東吾さんに相談したら、それは絶対行くべきだ、と断言された。

――お前さんの、あらゆる過去と対峙してこい。

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