極上御曹司の愛妻に永久指名されました
ただでさえ睡眠時間短いだろうに。
謝る私の身体を彼はトンと押して布団に寝かせる。
「いいから寝ろ。黒沢はいない。今度お前の夢に出てきたら、俺が殴ってやるよ」
茶目っ気たっぷりに言う風間の言葉に小さく笑った。
風間なら誰にも負けないって思う。
「それは頼もしいね」
「だから安心して寝ろ」
そう言って彼は私の身体に布団をかける。
「うん」
正直……また黒沢さんの夢を見るんじゃないかと思って怖かった。
でも、風間が私を守るように抱き締めてくれて……それで身体の緊張が取れたらしい。
それに、彼が私の頭を撫でてくれていてとても安心できた。
風間がいるから大丈夫。
彼のそばにいれば安全。
彼なら黒沢さんから守って……くれる。
しばらくすると身体の力がスーッと抜けて、気づいたら朝になっていた。


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