極上御曹司の愛妻に永久指名されました
11、変化する私と彼の関係
「わー、凄く可愛い〜!」
大きな水槽に張り付くようにしてイルカを眺める私。
そんな私の横で小春もはしゃぐ。
「ホント可愛いね〜!水族館来てよかった〜!」
「そんなに喜んでくれるなら、こっちも連れて来た甲斐があったよ」
風間が私の隣で温かい目をして微笑めば、長谷川も小春の横で優しく目を細める。
「うん。水族館貸し切りにして正解だったね」
そう、長谷川がコネを使って夕方から水族館を貸し切りにしてくれたのだ。
風間の家に引っ越してからもう三週間が経った。
黒沢さんから変な電話はかかってきたけど、電話もその一回切りで、彼も私の前には現れていない。
今は平穏な日々。
ゴールデンウィークがやって来て、卒業旅行をしたメンバー四人で伊豆に来ている。
なぜ伊豆かというと、前に私が温泉でのんびりしたいと言ったのを風間と長谷川が覚えていたから。
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