極上御曹司の愛妻に永久指名されました
「うん。ねえ……長谷川も小春が私と同じような状況だったら、タクシー使えって煩く言う?」
ふと長谷川と小春のことが気になって質問した。
彼が本気で彼女のことが好きなのか、小春がいない時に確認したかったのだ。
長谷川って誰にでも優しいから、愛情がわかりにくい。
だから友達としては心配になるのだ。
ちゃんと小春は長谷川に愛されてるのかって。
「当然」
フッと笑って答える彼。
でも、本心が見えない。
「あの……聞いていい?長谷川はいつから小春のこと好きになったの?」
少し不安になって、ストレートに彼の気持ちを確認した。
長谷川のことだから言葉巧みに誤魔化すかもしれない。
だが、彼ははぐらかさずに答えてくれた。
「自覚し始めたのは、新入社員歓迎会の後かな。総務の杉田がやたらと小春にアプローチしてたのが気になってね」
長谷川の返答に小さく頷く。
「……ああ」
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