極上御曹司の愛妻に永久指名されました
黒沢さんは、意地悪く質問してきてまだ私を苦しめる。
「私は……あなたの愛人になります」
彼から視線を逸らし、小声で答えた。
口に出して言うと、胸が余計にズキンと痛む。
恭一を裏切るんだ。
彼とずっと一緒にいられると思ったのに……。
幸せな時間は長くは続かない。
「だったら、早速紫ちゃんを頂こうか」
黒沢さんがスーツのジャケットを脱ぎ、ネクタイを外す。
「え?今ですか?」
すぐに抱くなんて聞いていない。
焦る私の身体を黒沢さんは押し倒し、彼もベッドにあがった。
「せっかくホテルの部屋にいるんだ。楽しもうじゃないか」
どこか邪悪な笑みを浮かべる彼が怖くて身体が震える。
黒沢さんが私に顔を近づけてキスしようとして、彼の胸を強く押して必死で抵抗した。
「恭一以外の人に触れられるなんて嫌!」
私が素直に受け入れないのが気に食わないのか、彼は私を睨みつけた。
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