極上御曹司の愛妻に永久指名されました
「いい加減にしろよ!言う通りにしないとお前のとこのカフェなんてすぐにぶっ潰すからな!」
ドスのきいた声で怒鳴られて、身体が萎縮する。
その脅しで悟った。
多分、彼には最初からうちの店を助ける気なんてない。
ただ私を凌辱したいだけなんだ。
私が彼を選ばず、恭一を選んだから。
「やっぱりあなたに抱かれるなんて嫌!」
勇気を振り絞って黒沢さんに言い返したら、彼は私の両腕を押さえつけて暴れないようにした。
「お前の意思なんて関係ない。俺はお前の身体をたっぷりと堪能するだけだ」
悪魔のような残忍な目で彼はそう言い放ち、再び私の唇を奪おうとする。
そんな黒沢さんの言いなりになりたくなくて、彼にペッと唾を吐いた。
「このバカ女!」
彼は悪態をついて拳を振り上げる。
殴られると思って咄嗟に目をギュッと瞑り、心の中で叫んだ。
恭一〜!
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