極上御曹司の愛妻に永久指名されました
アルバムから顔をあげれば、エプロン姿の紫が腰に手を当て怒っている。
「悪い。アルバム見てたらつい懐かしくなって見入ってしまったんだ」
こういうちょっとした日常が楽しい。
「アルバム?」
首を傾げる彼女に持っていたアルバムを見せた。
「大学時代の。紫もたくさん写ってるよ」
「あ〜、ホントだ。でも、私全部仏頂面じゃないの!やだ!こんなの大事に取っておかないでよ」
確かに仏頂面だが、写りは悪くない。
「かわいく写ってるからいいじゃないか」
優しくなだめるが、彼女は少し不機嫌顔で返す。
「全然かわいくないよ」
「だったら、結婚式でとびきりいい笑顔の写真を撮ればいいだろ?」
そう提案したら、彼女はポッと頬を赤くして頷いた。
「……うん。あっ、私、恭一の子供の頃の写真が見たい!」
突然表情を変えて俺の両腕を掴む紫の剣幕にちょっと引いた。
「あるけど、そんなのが見たいのか?」
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