極上御曹司の愛妻に永久指名されました
俺の子供の頃の写真なんて見てもつまらないと思う。
だが、彼女の見解は違った。
「見たいよ。だって、赤ちゃんだった恭一って想像つかないもん。今のまま成長した感じがする」
「そんな人間いないだろ。ほら、これが俺が子供の頃のアルバム」
フッと笑ってアルバムを手渡せば、彼女はそれを見てはしゃいだ。
「わ〜、恭一赤ちゃんの頃から美形だったんだ〜。目パッチリだよ〜!それに、髪もふさふさ〜。普通、もっと日本人の赤ちゃんってサル顔なのに。恭一のお父さまも美形だし、風間家の遺伝子ってすごいね〜」
「赤ちゃんなんてみんな一緒じゃないか?」
紫の反応に驚く俺。
「ううん、違う。私なんて髪の毛はなかったし、目もパッチリじゃなくて、家族にお地蔵さんって言われてたんだよ」
「へえ。あまり想像出来ないが、紫の赤ちゃんの時の写真も見てみたいな」
そんなやり取りをしていたら、ますます掃除がはかどらなくなって、結局家の大掃除は終わらなかった。



その後、紫の実家に行って年越し蕎麦をご馳走になり、俺と紫は今、都内にある有名な寺にいる。
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