極上御曹司の愛妻に永久指名されました
カメラのフラッシュがあちこちでたかれ、周囲も騒がしくなる。
「明けましておめでとう。今年もよろしくな」
紫の目を見てとびきりの笑顔で伝えたら、彼女ははにかみながら俺に返した。
「こちらこそ、末長くよろしくお願いします」
ふたりで迎える初めての新年。
彼女が俺の隣にいることに幸せを感じていた。
「今年は結婚式もあるし忙しくなるぞ」
穏やかに微笑めば、彼女はコートの上からウェストの肉をつまもうとする。
「お正月は太らないようにしなきゃ。後二キロは痩せたい」
「痩せる必要はないな。抱き心地が悪くなる」
そう言って紫をからかったら、彼女は上目遣いに俺を睨み、声を潜めて怒った。
「もう、公衆に面前で言わないでよ。恥ずかしい〜!」
すぐに赤面する彼女が愛おしくて仕方がない。
一時間後にようやく参拝の順番が来て、俺は彼女のことを願った。

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