元カノと復縁する方法
そんな旭の願いも虚しく、旭のマンションの前にとまった瞬間、素早くシートベルトを外した桐山は、ドアを開けようとした旭の手を抑えた。

「いつでもおいでと言ったけど、君は、待ってても来てくれなさそうだね。」

「やめてください。」

そう言って、流されそうな自分を抑え、上目遣いで睨む。
余裕の表情だった桐山の顔が少し歪んだ。

「本当にやめてほしいなら、もっとちゃんと抵抗してほしいな。」

はぁ、とため息をついて、旭の肩に額を置いた。

「今君が抱えてるもの、そのままでいい。」

「何も、考えないで。」

耳元で囁かれ、びく、と反応してしまう。
力が抜けた旭に微笑んで、唇に触れそうな距離で、抵抗が無いことを確かめる。
震えながらゆっくりと目を閉じる旭の唇に、桐山は優しくキスをした。
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