DRAGON の赤い宝石
「ああ、羽奈が見たのは
花香のことか?彼女は気心知れた俺の幼なじみ

たまにマンションにもやってくる…
妹みたいな存在だ。」

「へ?ただの幼なじみ?
綺麗な人だったよ?」

「ん?そうか?
別に綺麗でも、綺麗じゃなくても
俺はど━━━━でもいいけど?

な‼

羽奈、良かったら
俺のマンションに住まないか?」

   「へっ!!何で?」

「まあ、ここ危なそうだし
人付き合いは良好だろうけど
それに俺、来年卒業だし。」


    「ですね…」
「寂しくないの?」

 「まあまあ寂しいですかね。」

「へ‥そんなくらい?
めっちゃ寂しくないの?」


「まあ卒業したら、病院ですよね。
 たまに食事ぐらいしましょう。」

「だけ?」

 「うん。だけですが…なにか。」

「俺、羽奈と別れる気無いからな!」

    「ン?ン?ン」

「 別れる気はないって!ナニ?  」

「付き合ってます?私達」

「いや 無い!」
「でしょう。ですよね。!」


「わかったな!」
先輩はお茶をすすりながら
命令口調で呟いた!

       
「頭わるいんですか?
よく医学部入れましたね‼
あのですね‥。
話きいてくれます?

付き合ってません。
なので、
わかれるとかないです。
友達、先輩後輩なので。」

羽奈はな~んか違うな!と思いながらここは、ハッキリしとかなくちゃと思い説明した。

「じゃあ、俺がお前んちに住むよ。」

     「だ、か、ら」
「何でそうなるんでしょうか!! 」

「先輩には、黒い宝石さんがいますよね。
3百万?値あがって10億だっけ?そりゃー大変な噂ですよ
で、先輩、
私の事好きなんですか? 」

「うん。」
 先輩はにっこりして言った。

「うんって?なに?」

へ?( ´ • ·̫ • ` )いやいやいや

「そこ、うん。?違いますよ‼」

なんか面倒くさい。

そんなこんなで先輩はなぜか、世界中に支店を持つ御宮司グループ
の御曹司でありながら
しかもタワーマンションを持って
ながら家賃激安の、
オンボロアパートに入り浸っている。


焼き餃子をパクパク食べながら、ビールを飲んでいる

「先生、飲みすぎですよ。医者のふ?
 ん?何だっけ。
えっ・・・と‼」

すると隣の学生(男性)が, 
「不養生」
「あっそうそう。不養生。」


何でも筒抜け状態の住人達は助け合いで生きている。

内緒話は通じない。
みんななんでも知っている


だから陽太の事はみんなが知っている。
勿論私達は友達以上、恋人未満先輩は、
「羽奈 美味い。」
百個作った餃子をパクパク、パクパク食べて空にした。

「すげー!こんな痩せた腹の
    何処に入ったの」
と聞いたら腹をペロ~ンとめくった。

そこにはタヌキみたいな腹が
健在していた。

でも陽太の卒業を機に真面目に羽奈も考えて見る

このままじゃ
親にも叱られる。

毎日、彼は一緒にいる。
毎日一緒に食事すれば、下の名前で
呼び合う仲になっていった。


「陽太今日なに食べる?」

「疲れてるから にら タップリ レバニラ炒めとか
モツ鍋とか食いたい。」

「あーい。
精のつく奴ねー了解」


「エッ‼〃精の・・・♡
・・・υ米、米あったか?
買って帰ろうか?」

[大丈夫、まだあるよ。」

陽太は痩せの大食いでほんとによく食べる
       
食費も家賃も払い込んでくれる 学費まで払い込みそうなの油断ならない。
ラッキーかもしれないが
そこは真面目な羽奈‼


彼は結局、結婚するのだから
一緒だと言うけど
誰と誰が?と、聞き返すことはしない。

今更、一緒に住んでるのに
羽奈も、”なあなあ”ながら
好きかって聞かれたら
好きなんだろう。

甘える事が分からない羽奈でも彼と結婚したら、
もし、結婚したら、
何もかも陽太もちで
生活費出して貰うからと
学費だけは、ストップさせている。
何時の間にかそんな会話をする仲良しにまで発展していた。


暑い暑い夏が過ぎた。
先輩は快適なタワーマンションを持ちながらも、頑張って
激安アパートに帰って来る。


彼に何度も、マンションに帰るように言っても

「理由は?」

と聞かれ、


「陽太の体調不良が心配。」

と答えたら「問題なし。」
の繰り返し彼は確かに医者の卵
だけど・・・灼熱地獄にいて
勉強が出来るのかと不安になる。

とうとう、羽奈がおれる
仕方なく羽奈が、
陽太の部屋に転がり込む形になった。



金持ち御曹司お決まりのマンション。

格安アパートと違い、ピシッとした
身なりの人達つまりは
男性が多い。


マンションに移ってから
陽太の様子も変わった。


行ってきます からの デコチュッ

只今 からの ペタ(^з^)/チュッ(^з^)/チュッ

自然と受け入れてる自分は
    なんなんだ、?


陽太の事好き?
嫌いじゃない。


道の駅にソロソロ、キノコ、や栗まちにまった

秋野菜が並ぶ頃だ。

陽太は京都の実家に
里帰り
明日まで帰らない。

久し振りに自転車を走らせる。


街を抜けて走る、街の中心に日本を代表するホテルがドンと建っている。

いいな、こんな、ホテルで式を挙げたいな!

毎回このホテルを見て思う。
外観はお城みたいでハナミズキの通り道がある。季節の花もいっも綺麗だ。


そしてここが私の新しいバイト先。

このホテルの、レストラン
マナー検定1級、初めて役にたつ。


羽奈の前を黒い高級車が通り過ぎた。

ホテルの車寄せから・・・
陽太がスーツ姿で髪を
オールバックで決めて出て来た。

新しいバイト先を陽太は知らない。
昨日の夜、採用の連絡がきた。


「    なんで    」



陽太は京都にいるはず。


更衣室で着替える。お団子ヘアにリボンを巻いて、黒いスーツで
礼儀正しくホールに、立つ羽奈はるで黒薔薇のよう。


赤い振り袖姿のどこかのご令嬢が入り口から入って来た陽太を見て

嬉しそうにした。


陽太もまんざらでもなさそうだ。
ここは、仕事!!
多少、動揺しながらも、キチンと
仕事をこなす。


二時間の会食の後付き添いの
四人は席を立って、ホテルを出ていった。

2人は、楽しくお喋りも弾み
やたら楽しそう。

デザートを持っていっても
陽太はきずかない。

その時彼女がハンケチを落とされて
羽奈が拾って差し上げましたわ!


     「おおきに。」

その言葉にニッコリと羽奈は微笑み
その場をさった。
着物美人と言うけど綺麗な人だった
京都か・・・
御上品そうだった。

家柄も良さそうな、お嬢様。
陽太にぴったり!



更衣室で着替えながらも
マンションをでる決意をした

 「あ~あぶなかったわ~」

気づかないままいたら、奏の時と同じようになってたわ。

確認の為陽太に連絡してみる。


「陽太今どこ?」

「今、京都だよ!なに?」
白々しい嘘をつくヤツだったとは・・・ムカついた羽奈

「私達付き合ってないよね。」

「うん。付き合う必要ないよ。
 何で?」

「だよね、ごめんなさい。じゃあね」

じゃあなんで、一緒に住んでるんだろう。
もう陽太といる意味ないじゃん。


「ヤッホー~自由だ一つ。」
しかし、空元気な事を羽奈自信良く分かっていた。


服をバックに詰めていたら夕方陽太があのオールバックでスーツを
着こなして帰って来た。

  「羽奈なにしてるの?」

「うん、アパート帰るよ。
 せっかくの縁談が破談になたったら困るし」


 「綺麗な人だったね。
     おめでとう。」


「・・・? なんの事? 」



「よおっこらしょ。じゃあ!」



陽太は大荷物の、羽奈の前に
立ちふさがり、言い放った。

「羽奈…俺達付き合って無いけそんな事たいしたことじゃない。
 羽奈と離れる事が問題なんだ。」


「ン?だから陽太と
 離れなくちゃいけないんだよ。

プリンセスホテルでお見合いしたじゃんお似合いだったよ。」



「ン?誰が?
見合いしたって!?」



「陽太だよ。見たもん。」

 「だから俺は、京都!!」

「見たもん。」
    
「見たのか?ちゃんと俺だったか!」

「陽太!!だったってば!!」

   「違ってたら?
ちゃんと俺のモノになる、
覚悟して
    答えろよ。」


「ああ、うん陽太!!いいよ。」



「俺と間違うくらい似てるんだな そんな奴は1人しかいない。大(まさる)俺の従兄弟だよ」

「従兄弟・・・?」
      
「同い年だ。昔から良く間違われた。
俺がやんちゃしてた頃は、さすがに間違われなかったけどなぁ。」

「マジでっ。やばっ」

      「羽奈、」
陽太は、羽奈を抱きしめ、
「ヤキモチ、やいたの?」

「ヤキモチ?う・・・ん。
やいたかも。」  

陽太は嬉しそうに頬を抱えてキス
をした。
陽太の舌が歯をトントンと叩く長い長いキスをした。

羽奈は両手を伸ばし陽太に、
しがみついた。

初めて陽太を受け入れてしまった。恋人と認めてしまった。


キスの後、羽奈は言った。

「浮気したら、終わりだから。」


 陽太は、苦笑いをしながらもシッカリと頷いた。


何だろう、陽太が彼氏と思うと、ちょっとヤバい。
こんなにカッコイイ彼が彼氏
そして、私だけ愛してくれてる。

陽太に、恥かかせないように
うんと可愛く気をつける。

たまに恋人繋ぎをして歩く。
学食でも一緒に食べる。
何より陽太が嬉しがるから陽太の喜ぶ事はしてあげたい。

尽くし妻タイプの羽奈
その先はもう覚悟を決めていた。


噂では、陽太と付き合い始めた頃ってか陽太が格安アパートに来始めた頃から奏は、辛すぎて日本を出る
事を決意したらしい。


あの日、奏は、オ、フランスに行く
はずが精神科医を訪ねた。
しばらく治療に専念していたが羽奈と陽太の噂を聞きつけて日本を出る
と決心したと聞いた。

そしてアメリカの大学を受け直すため

生まれ育ったアメリカに、
帰って行ったと幸寿朗君が教えてくれた。

あの日の質問の答えを、ことずかつた
と端暮君は言った。


「羽奈キミは“アルストロメリア”
 いてくれるだけで楽しくなり、回りを明るくした、
愛しくて愛らしい、かわいらしく て美しい。あの日君は上を脱いで、
私はなに?と聞いたね。
 君の美しさに呆然として、
 答えられなかった

 君は白い百合のようで
 甘い香りを放つ
 その上性格はアルストロメリアのようだ
 今でも愛しているよ羽奈。

諦め切れない!」




馬鹿な事をした。
断片ではあるが、少しだけ記憶が戻ったようだ。
そう言って泣いていたと・・・
俺達もー花の事は知っていたが奏が、君を大切に思って自分の彼女が誰か教えてくれなかった。


彼女が君だと知っていれば止めていたと謝られた。


人の心は、体より動き回ってる。止めようとしても、止められない。
それが奏だから。

過ちて、改めざるは 
これを過ちと言う。

奏にピッタリの贈る言葉、まあこんなもんでしょ。

また奏にはいい人が出来るよ。
浮気癖は治らない。
だから大丈夫と思う、美人を
見れば軽くたちなおるよ。


そう言ったら二人は苦笑いをしながら・・・

「君みたいな女は俺達とは、
合うべきじゃなかったんだ。
愛しすぎても、浮気はやめられない俺達には
どうしょうもない。
コントロール出来ないんだ」



「じゃあ!!浮気を許せる人々を探さ ないとね、でも、その人達って、
やはり浮気癖が治らない女性かもね。 それでもいいの?
遊びの彼女はやはり男を
変えるわよ。」



そう言ったら、2人はすごすご帰りましたとさ。

なぜか奏が日本にいないと知ると体が軽く感じた。


自分は冷たい女何だろうか?

尽くすだけつくし、裏切られたらすぐ冷めてしまう。

だから彼氏は作らないと、
決めていた。

だけどね。
また、陽太を受け入れて愛してしまった。
また御曹司で色男
女がほっとかないタイプ

自分が尽くし過ぎる止められない
愛しすぎると止められない。
厄介な女


母に似てくる、しかし母は父と言う最愛の夫をみつけた。
父もちゃんと母を愛している。


11月の終わり。
ジングルベルのクリスマスソング
が街に流れはじめクリスマスツリーが
街中を飾りつける。

沢山のツリーが夜を彩り
白い雪が降り始める頃



またクリスマスイブがやってくる。
それは羽奈の新しい年の始まりなのだ





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