あなたの心の片隅に。


キャッッッっ



靴を優哉君から受け取った後
私の体はふんわりと浮いた




私「下ろして!」



優「じっとしてろ」



私「お、重いし」



優「想定済みだ」



私「え!?」



優「嘘。軽いよ。
初めて会った時から細かったけどさらに痩せた」


少しくらい顔になる。


私「ご、ごめんなさい。」



優「謝ってばっかだな」



私「迷惑ばかりかけてるので」



優「夫婦になるんだから当たり前だろ」



夫婦…その二文字がピンとこない。



私「あ、あのさ。」



今なら聞けるかな。夏妃さんのこと



優「なに」



ううん
聞けない。


わたしから夏妃さんとのことなんて



私「ありがとね」




優「は?それだけ?」



そんな勇気ないもの。
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