あなたの心の片隅に。


うち主催のパーティー前夜




地下室でガサガサと音が聞こえ入ると
ドレスを見にまとった志保がいた。





はじめてのダンスパーティーに緊張しているようでその一生懸命さに胸を打たれた





何よりも踊り慣れてないのが見え見えの志保





きっと俺の先生でもある
おばちゃん先生にカセットを借りて練習しているのだろう。




普通ならこんなことに付き合うキャラじゃないけど、佐藤の言葉もあったし




〝志保〟という人間を知りたいとも思った




凝り固まった肩を柔らかくして


夜中まで練習に付き合った



志保との空間は水族館の時といい




誰よりも肘を張らずにいれる…俺はね?




生まれて初めてのなんとも言えない空気が流れてる気がする



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