ハル色に染まるるを…


「全く?なんにも?」

もう一度聞いてくるハルくんの様子を見ると
私はなにか、やらかしたのだろうか。

「…うん。家に帰った記憶がない。
え、私やっぱり、なにかしたの?」

すると、ハルくんは
心底呆れたという様子で深いため息をついた。

「…はぁあ。聞かない方がいい事もある。
とりあえずもうお前は酒飲むな。」

…え。そんな酷いことをしたのか私。

「分かんないけど、本当にごめんなさい!」


とりあえず、全力で謝った。


「もういい。ほら、乗れ。」


ハルくんに促され、二日酔いの私は
素直に車へと乗り込んだ。

昨日の恥ずかしい夢が蘇る。


…ハルくんの言うとおり
お酒飲み過ぎないようにしよう。


私は心に誓った。

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