日向はキミのもの。













「ねぇ優希やばいぃ!!!」



「俺だってやばいよ」



「あと五分だよ?」



「おい焦らせんなよ」







そう、今日はこの前の入試結果発表の日。



私の家でそれぞれパソコンの前で待ち構える。





スマホとかでもよかったんだけど、なるべく早く自分の番号を見つけたくて、おっきい画面のパソコンにしようってなった。




「あぁー!!!もうじゃん」



「後一分かよ」



「せーので見ようね?」



「おう・・・」



「ちょ、どんだけ緊張してんのよ!
男だったら堂々としててよね」





優希の肩をバシッと叩いた。





「あっ、なった!」



「よし、いける?」



「おう!!」



「いくよ、

いっせーので!」





同時にクリックした。




「511・・・512・・・」




私の番号は517
優希の番号は516





「515、516!!!!」



「517!!」





優希の声と同時に私も自分の番号を見つけて発狂。





「やったー!!!」



「よっしゃー!!!」



「青蘭大学合格だ!!!!!」



「日向ちゃんと付き合えるー!!!」



「・・・・・・・・・はっ?」





いや、そこなの??確かに嬉しいけど、まずは大学に行けることを喜ぼうよ。





「俺は日向ちゃんと付き合うために頑張ったようなもんだからな!」



「ば、ばかっ!そんなことで・・・もうっ・・・」



「あっ、日向ちゃんが顔赤くなった!」





なんか顔熱いと思ったらそういう事か!



ってそんな場合じゃない。普通に恥ずかしいよ





「優希のいじわる・・・」




「もー日向ちゃん可愛すぎっ!」





ドサッと音を立てて私に抱きついてくる。




「わっ・・・重いよ」


















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