日向はキミのもの。










いつも通り私は教室に入れなかった。

体がカチコチで動かないのだ。




「日向ちゃん、おはよう!!」



「あーっ、つばさちゃん!おはよう」



「こんな所で突っ立ってどうしたの?」





首をかしげながら不思議そうに聞いてくる、つばさちゃん。




「きょ、教室に入るのが怖くて・・・」



「もぉー!大丈夫だよーー

勇気出して!さっ、行くよ?」



つばさちゃんは私の腕を掴んで教室の中に入った。



ドキドキしていたけど、結構いつも通りな感じ。




あれ、なーんだ。と思っていたのもつかの間。




「・・・優希〜っ」



「んー?」



「数学のノート見せて」



「いいよ」



「ありがとう」





やっぱりこの2人は仲がさらに良くなっていた。

なんか辛いけど、優希とは もう付き合ってないし
私には関係ないや・・・


そう思いたかったけど、当分は無理そうだ。





「あっ、瑠璃ちゃん」



「ん?」



「これ、坂上さんから瑠璃ちゃんに渡しておいてって頼まれてたんだけど・・・」



「あっ!!ありがとうね」



「いえいえ」





瑠璃ちゃん可愛いなぁ。
私みたいに暗くて不細工な女とは大違い。



・・・あれ?私またマイナス思考になってる。


せっかく優希になおしてもらったのに。





「・・・瑠璃さー、ここの問題教えてくれない?」



「え、いいけど。

珍しーね!優希が私に勉強のこと聞いてくるなんて」



「まぁ、今までなら・・・」




ズキズキ心が痛む。

今まで、私が優希に勉強を教えていたけど、
その役目が瑠璃ちゃんに変わってる・・・!!




優希も私の名前を口に出したくないのか、
そこから先は一切話さなかった。







「あっ、吉木さん。少しいい?」


「う、うん」




瑠璃ちゃんが私を呼び出した。


なんの用だろう。


瑠璃ちゃんと話したことないんだけどなぁ・・・





とは思いつつも少し予想はしていた。



















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