日向はキミのもの。













優希がお風呂に入ってる間、最後の日記を書く。



『今日は優希と映画に行きました。寝ちゃったけど、そのあと一緒にご飯食べたり楽しかった!

最終日で寂しい気持ちもあるけど、本当に幸せな1週間だったと感じました。』




「日向ちゃん、上がったよ」



「はーい」




スマホを机の上に置いてお風呂に入った。






「・・・ねぇ、日向ちゃん」



「ん?」




今は2人でソファに座ってテレビを観ている状態。




「言いたいことあるんだけどいい?」



「ん、いいよ」



「・・・あ、あのさ」






初めはテレビをチラ見しながら聞いていたけど、優希の声のトーンからして真剣な話な気がしたから、テレビを消した。








「俺・・・・・・

まだ好きみたい・・・・・・・・・」




「・・・・・・えっ?」




「ひ、日向ちゃんのこと忘れられなくて
気持ちはあの日のままで・・・、この一週間
気持ちを隠すのが辛かった。」





俯いたまま話し続ける優希。




「だから、・・・も、もう一回考え直してくれないかな・・・」




「・・・・・・・・・わ、私はっ・・・



・・・・・・正直わからない。





この一週間でなんか優希のこと特別に想ったりしたけど、それが恋愛感情なのか分からないし、
一回私から振ってるからなんか、違うかなって思った。」





「それでもいいから!


お願い。俺にもう一回チャンスくれないかな・・・」




「優希・・・」







手と手を合わせて私にお願いをしてくる優希を見ると、とても ごめんなさい とは言えない雰囲気だった。





「い、いいよ・・・・・・」



「ほんとっ?!!」



「でも、いいの?

私一回あんなに酷いことしてるのに・・・っ」



「俺がいいって言ってるからいいじゃん」



「そう・・・だけど。」







やっぱりなんか悪いよね・・・



あそこまで気持ち伝えて、最後のお願いとか言ってたのに復縁だなんて。


















< 99 / 107 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop