10日間彼氏
「え、うそ。これって」

見ようと思ったわけじゃないけど、彼がいつも鉛筆で描いていたデッサンのようなものが次々にめくられていき最後の数ページに描かれていたのは確かに。

「これ、私・・・なの?」

しゃがみこんで、風に揺れる、ページを押さえた。

そこには、私のはにかんだような笑顔のデッサンが、繊細なタッチで描かれてある。

それは、実物よりもずっと可愛いくて健気そうな私だった。

だけど、目の下の涙袋やタレ目や髪型や服装で、絶対にそれは私を描いたものだとわかる。
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