Face.

Haruto .



ブー、ブッブー。


ケータイのバイブが鳴る。
アラームだろう。
私はソファから起き上がると、ケータイのアラームを止めた。
「7:00」と表示された画面を見てため息をつく。

鏡の前に立って学校用の変装を解くと、すぐに花用の変装に変えた。
そして改めて家を後にする。




夜になった街は言うまでもなく、ガラの悪い奴らが周りを歩いていた。

グレーのパーカー、ワイドパンツのジーンズはいつもの格好。
ガラの悪い奴らでさえ私と気付いて道を開ける。

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