怨返し─赦されない私の罪─
デブ助は顔を真っ青にして悟った。すぐに謝ろうとしたが遅く、謝罪より早く京吾からの拳が腹にめり込んだ。
拳は丁度鳩尾にめり込み、デブ助は腹を抱えながら椅子から転がり落ちた。
「うっ!...がっ....はぁ...」
「立場を弁えろや豚が!次倍にすんぞ!?」
「ご...ごめんなさい...ごめんなさい...」
京吾は舌打ちをし、オタク集団と罵られたグループの一人に声を掛けた。
「おい。アイツは?」
「え?へ?あ、あの...」
突然の事で硬直してしまったのか上手く喋れずにいると、京吾はその生徒の顔に拳を振りかざした。
椅子と机はその生徒一緒に倒れ、大きな音を奏でる。
この出来事を呆然と見ていたオタク集団のもう一人に、京吾は更に顔を険しくして聞いた。
「アイツは?もう来たのか?」
「あっ...き、来てないです....」
「チッ...またお迎えに行かねぇとダメじゃねぇか...めんどくせぇ〜。おい来希。これ何回目だっけ?」
そう聞くと、三人組のもう一人の茶髪の男子生徒がスマホを操作した。
「あぁ〜四回目...うん、四回目だわ。」
「特典は?」
「いつものやつ二セットと害虫の食事かな?ってかアイツ、後一回で泡吹くまで締め上げるやついくじゃん。」