怨返し─赦されない私の罪─
「な、なんであんたが...」
「なんではこっちの台詞だ。なんでお前こんな所に来たんだ?折角楽しんでたのにお前が来ちまったからなぁ。お前を優先しなきゃならなくなっちまった...」
「な、何を言って...」
依奈の腹にまた激痛が走った。今度は清都ではなかった、清都は依奈の前で突っ立っていた。その激痛に顔を歪ませ、過呼吸になりながら横の方を見ると、そこには怒りに染まった顔をしている来希がいた。
ギリギリと歯を食いしばり、今にももう二・三発蹴りが飛び込んでくる勢いで怒っていた。
「てめぇ...ふざけてんじゃねぇぞ!!なんでこんなタイミングで水を刺すような事をするだ!?おい、清都!!こいつ今日タダで帰すんじゃねぇぞ!?トラウマを生涯に影響するぐらいに植え付けろ!!」
「なんでお前に命令されなきゃならないんだ?まぁどちらにせよ始めからそのつもりだよ。なぁ千澤ぁ〜?」
「ったく....本当にふざけやがって...ごめんね?佐々木ちゃん。さぁ続きしようか?」
「さ、佐々木ちゃん?」
依奈は来希のすぐ後ろの方へと視線を移すと、そこにはしゃがみ込んでシクシク泣いている佐々木がいた。先程着てきた可愛らしい私服はボロボロで髪はクシャクシャ。
その姿だけで依奈は佐々木の身に何が起きたのか大体の想像がついた。