転生したので好きに生きようと思います!

「さてと、それでは皆様の職業に見合った装備をご用意致しましょう。
どうぞこちらへ」


何なんだ?何処からか視線を感じる気がするな…。

何か《勇者候補》召喚には絶対に裏がある。


「お部屋へご案内いたしましょう」


《交渉術》スキルのおかげだろうか?
相手の考えていることが何となくだが分かる気がする。


それに…
『俺だけ水晶に触れていないことがバレたらまずいよなぁ…』


あの後、隙を突いて静かに集団から離脱し、誰も居ない部屋へ勝手に忍び込ませてもらったが…

この部屋からは視線を感じないな。
掃除もしていないようだし、しばらくは自室として使わせてもらおう。

『さてと____俺の職業《暗殺者》がやることといえば…忍び込み だよなぁ。
良し!まずはあの王達が企んでいることを暴くところからだな。

だがその前に…。
この制服姿は流石に目立つ…よな?』


_________……………

ここが王都という所か。
結構広いんだな…。


早速武器庫に忍び込んで武器を拝借させてもらったが…。
結構握りやすいな…。
タッタッタッ

まずは侵入成功!

王の部屋は何処だ?右側へ行ってみるか。

「マリーよ、ガキどもの様子はどうだ?」

ビンゴだ!


「順調ですわ。お父様。まだ誰も気づいていませんわ?所詮は魔法もない世界から来た子供。
自分達がどう使われるかも知らずに
はしゃいで今は寝ていますわ?」


「そうか。
ならばこのまま計画を進めよう。
蔵書室への立ち入りは禁止。ガキどもは騎士団に鍛えさせよう」


「畏まりました。
全ては陛下の御心のままに」


スタスタスタ


今なら気付かれずに殺せる。
だが、今は辞めておこう。

しかし何故俺たちを召喚したのかが分からない。ここがどんな世界なのかも。


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