perverse
「取りあえず、再会を祝して乾杯ということで・・・」

グラスを合わせる私達。この再会を祝することはあるのだろうか?
・・・と思ってしまう私

たぶん今日を過ぎると、また他人に戻ってしまう私達
それ以上、思いを持つこともない

「そういえば、前に飲んだ時の看護師さんは? 私、その人と結婚したのかと思ってました」
「-------」

この問いにキョトンとする宙さん

「-------誰だっけ?」

えっ?

忘れてる?

「モテモテですものねぇ」
「そんなことないよ・・・オレよりも職業に惚れられる場合が多いから・・・」

宙さんの言っている意味もわからないわけでもない

医者だし、収入だってきっと良いだろう。見た目も身長178センチだった翔よりは少し低いけれど面長な輪郭、すっとした鼻筋、奥二重で切れ長な目

私の目から見てもイケメンが白衣を着て仕事をしているわけだから

もてないわけはない!








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「-------誰だっけ?」








えっ???
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