perverse

思い浮かぶのは翔の顔
翔に対してはもう怒りしかない
私に対して復縁を匂わすことと
私を待ち伏せすること
どれを取っても怒りしかない
彼にとって私はただの都合の良い女
残酷に捨てた女なのに、よくいけしゃあしゃあと復縁なんて

迫る方も迫る方

馬鹿につける薬はない
この自己中はほっとくしかないのか？
翔に会うのは、宙さんが当直の時
翔は宙さんがいないのをわかって近づいてくる
来週は、対策を考えなければいけないと思った
何度も翔の戦略にハマるのは腑に落ちない

夕食を買いに行きたいけど翔が待ち伏せしている可能性も高く外出する気分にならない
私は仕方なく、家に常備しているインスタントで夕食を済ませる
『翔なんかに振り回される？』
私がブレているのか？
今の翔を見ても心が動かないというか魅力を感じない
反対に、こんな男を引きずっていたんだろうとさえ思ってしまう
「もう最悪」
私一人しかいないこの部屋で大きな声で叫ぶ
昨日のことも重なり私のストレスはマックス状態
りあえず、翔のストーカー行為とも思える待ち伏せだけは止めてほしい
たぶん私一人の力じゃだめ
考えてしまう
私の手に負えないとい
宙さんか義父母にお任せするしかない
時刻は午後9時
昨日の事もあって朝はギクシャクしていた私達だけど、取りあえず報告
スマホを手に取り
【お疲れ様です。今日も翔に実家の駅前で待ち伏せされました】
メッセージを打つ
あえてお茶をしたしたとか言わないのは文章にするのが面倒だから
たぶん仕事がお忙しいだろう宙さんだから、既読が着く前にシャワーを浴びに行った
シャワーから戻り、スマホを見ると既読はついていない
やはり手が離せないんだと思いながら、久々の一人の時間を満喫する