perverse
だからどうなの?って思う
あの太った子が翔の子じゃなく離婚しても今の私には全く影響がない
というか迷惑
翔が離婚したって4年前に戻れるなんて絶対ないのに、容易く考えている翔にムカつく
『覆水盆に返らず』
なんて言葉があるけど、その通りだと思う
2ケ月前のクヨクヨしていた私はもういない
もし4年前の私に会う事ができるのなら
『別れて正解だよ』って伝えてあげたい気分
私がそんな事を思っているとは知らず翔は話を続ける
「俺の子じゃないって気づいたのは母さんなんだよ」
そうなんだ。実の孫をお相撲さん呼ばわりしていたお母さん。酷いと思っていたけど、もしそうであればその言動も頷ける
「子供って例え顔が似ていなくても手の形とか爪の形とか一つぐらい似ているところが絶対ある。望愛にもあると思ってじっくり探してみたけど一つも見つからないって母さんが言ってた」
「それだけでは離婚はできないとよ」
「知ってる。母さんは兄ちゃんの結婚式が終わってからDNA鑑定するって言うけどそれじゃ手遅れだろう?」
この先は聞いてはいけない
お願い喋らないでと思ったけど、期待を裏切るのが得意な翔
「だから、真理さんに頼んで弁護士を探してもらってるんだ」
無邪気に言うからムカつく
そのオンナの名前も聞きたくはなかった
「翔が離婚するのは勝手だけど、私は関係ない、復縁もない。だから私の邪魔はしないで」
「何で?俺はずっと美波と結婚したいと思ってるよ」
真剣な眼差しで私を見つめながら言うけど、全く心に響かない
「その言葉、4年前に言って欲しかった。もうゲームオーバー」
そう言い捨て、私は立ち上がり、速攻で席を離れる
翔は私を追いかけようとしたがゴミを捨てに行ったのでスタートが遅くなった
私はタクシー乗り場に走り速攻で乗り込んだ
『これで、翔は巻けたかな?』
これ以上、追いかけて来たら怖いけど、もうないような気もする
自宅に戻りエントランスに駆け込む
ドキドキしながら部屋に入り鍵を閉めると、逃げ切った感があり私の中で安心感が漂う
あの太った子が翔の子じゃなく離婚しても今の私には全く影響がない
というか迷惑
翔が離婚したって4年前に戻れるなんて絶対ないのに、容易く考えている翔にムカつく
『覆水盆に返らず』
なんて言葉があるけど、その通りだと思う
2ケ月前のクヨクヨしていた私はもういない
もし4年前の私に会う事ができるのなら
『別れて正解だよ』って伝えてあげたい気分
私がそんな事を思っているとは知らず翔は話を続ける
「俺の子じゃないって気づいたのは母さんなんだよ」
そうなんだ。実の孫をお相撲さん呼ばわりしていたお母さん。酷いと思っていたけど、もしそうであればその言動も頷ける
「子供って例え顔が似ていなくても手の形とか爪の形とか一つぐらい似ているところが絶対ある。望愛にもあると思ってじっくり探してみたけど一つも見つからないって母さんが言ってた」
「それだけでは離婚はできないとよ」
「知ってる。母さんは兄ちゃんの結婚式が終わってからDNA鑑定するって言うけどそれじゃ手遅れだろう?」
この先は聞いてはいけない
お願い喋らないでと思ったけど、期待を裏切るのが得意な翔
「だから、真理さんに頼んで弁護士を探してもらってるんだ」
無邪気に言うからムカつく
そのオンナの名前も聞きたくはなかった
「翔が離婚するのは勝手だけど、私は関係ない、復縁もない。だから私の邪魔はしないで」
「何で?俺はずっと美波と結婚したいと思ってるよ」
真剣な眼差しで私を見つめながら言うけど、全く心に響かない
「その言葉、4年前に言って欲しかった。もうゲームオーバー」
そう言い捨て、私は立ち上がり、速攻で席を離れる
翔は私を追いかけようとしたがゴミを捨てに行ったのでスタートが遅くなった
私はタクシー乗り場に走り速攻で乗り込んだ
『これで、翔は巻けたかな?』
これ以上、追いかけて来たら怖いけど、もうないような気もする
自宅に戻りエントランスに駆け込む
ドキドキしながら部屋に入り鍵を閉めると、逃げ切った感があり私の中で安心感が漂う