perverse
27対決
次の日の午後、宙さんは真寛さんに会うため一人で実家に帰って行く
行く直前までベッドで抱き合っていた私達
久しぶりだったせいか?
熱い夜?いえ激しい夜を迎えた事は言うまでもない
コトが終えた気怠い身体を起こし彼を見送る
パタンとドアが閉まった後は、またベッドに入り二度寝をした
久々感もあり心地良い倦怠感だが、さすがに眠さには勝てない
昨日までの睡眠不足もあり、爆睡

宙さんの帰宅は午後6時
甘い声で起こされた
爆睡していたせいか、時間の感覚がわからなくなっていて
「早いお帰りですね」
確実に寝ぼけてます
『アイツと会ってきたよ』
「どうでした?」
『美波と会って話がしたいって』
「そうですか」
『やはり翔の浮気を疑って調べたみたい。そこで美波にたどり着いた。一応、浮気は否定してきた』
「納得されました?」
『美波を許せないって』
「意味がわからないす」
『今でも翔との解決の糸口が見えていないから、怒りが美波に向いている』
「そんなものですか?」
「私と翔夫婦の離婚理由は全く別物なのに。相変わらず浮気をした事を悪いと思っていないのですか?」
『アイツの事よくわかっているね』
「もー最悪!」
確実に火の粉が私に飛んで来そう
『アイツと会う?』
「会いたくないです。私はこの件に関しては全く関係ないですし」
『そう言うと思った。ハッキリ言ってやった方が本当は良いけど無理?』
「絶対無理。話をしたら真寛さんにパワーを吸い取られそう。抜け殻になっても良いのなら会いますけど」
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