perverse
宙さんのキスだけで頭がボッーとなり溶けそうになる私
すごく彼を求めている言われてみたらそうかもしれない
頭によぎるのはもし今、子供ができたらいろんな事から逃げる事ができる
逃げたい
ふと快楽中に湧き上がる気持ち
「子供、作ちゃおうか?」
冗談ともとれる軽い言い方
もし『イイヨ』って言ってくれたら、私はどうする?
全てを捨てちゃう?
宙さんはクスッて笑い
『嫌な事でもあった?』
って言いながら胸の中に私を閉じ込める
『仕事はいつでも辞めれるよ。でも納得して辞めないと、また後悔する』
このまたって言うのは翔との別れたことだろう
『今の美波は仕事も恋愛もキラキラ輝いている方が良いよ』
「キラキラ?」
『そう。見返してやるんでしょ?』
「見返す?」
「美波を捨てた翔に、そして美波から翔から奪い取ったアイツに」
翔は前から言っていたけど、真寛さんまで見返すの?
「今、真寛さんなの?」
『美波はさ勉強も仕事もできて、容姿も可愛いしアイツの持っていない物を沢山持っている。
アイツは人を攻撃するのはコンプレックスの塊だから。元カノの美波が邪魔な存在だと思っているから排除しようと考えていると思う。だからアイツに美波はできる女だから何を仕掛けても太刀打ちできないと思わせれば良い』
私を買い被りすぎている宙さんの言葉に、呆れた声を出す
『アイツは犬みたいな奴だから自分より上か下かを決めて人との接し方を決める。だから上だと認識させれば良い』
「そんな事できる訳ないでしょう」
『そう言う風に仕向けるんだよ。美波は頑張ってるし、できるおん女だよ』
それ以上私に何も言わせないよう唇をキスで塞ぐ
その夜は、宙さんは激しく私を抱いたことは言うまでもなかった
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