perverse
次の日、いつも通り出勤

会社に向かう道の人混み、3メートル先に沙菜発見!

速足で彼女に近づく

「おはよう!」

カラ元気なのは承知だが、笑顔で挨拶

「おはよう!」

沙菜は昨日の結果を聞いてこない。たぶん聞かなくてもわかるのだろう

私は彼女の眼を見つめ、残念そうに首を横に振る

言葉にすると、涙が出そうになる

沙菜も空気を読んでくれているようで、翔のことは一切口にしない。

「合コンしよう!」

と明るく沙菜が言う

「実はね・・・営業の田中さんから頼まれているの。 美波と飲みに行きたいって。 だからせっかくだし合コンセッティングしてもらおう」

「うん・・・・」

「美波は知らないけど本当はモテるんだよ。今まで彼氏がいるから みんな遠慮していたけど。別れたの知ったら喜ぶかも・・・」

沙菜の励ましの言葉に思わず微笑んだ

彼女の存在に、私は救われている

もう感謝の思いしかない




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