perverse


「美波ちゃん起きて・・・・」

という声で目覚める

シャワーを浴びた後なのか、宙さんの髪は濡れていた

「よく眠っていたね・・・・」

微笑みながら、おでこにキスをする

二度寝をしたので目覚めが悪く体が怠い

「おはようございます・・・」

取りあえず挨拶
何を言っていいのかわからず、言葉が続かない

「昨日は・・・」

やっぱりその話をしますか・・・想像しただけだも顔が赤くなる

「美波ちゃんのお誘いに答えずゴメンね・・・・・」

あーやっぱり、やらなかったんだ

もしかして、酔った私の態度に幻滅したとか?

ーーーなんて思っていたら、シュンとしてしまう

宙さんは私の頭をポンポンと軽く叩き

「酔った美波ちゃんも色っぽいけど、最初は・・・素の美波ちゃんを抱きたいな」
照れながら言う

「俺を美波ちゃんの身体に刻み込まないといけないしね・・・」

そんなセリフを聞いてしまうと、私の方が照れてしまう 
そして私を抱きしめる

「次は・・・遠慮しないよ。 覚悟しておいてね」

と耳元で囁き、軽いキス

その後は何もなく、部屋で朝食を取りチェックアウト

そのまま私の自宅に送り届けられ、何もなくお別れした

昨日と違い、悪戯な笑みも見ることなくいたってシンプルな半日だった

別れ際、心の底ではもっといたいと思う自分がいたけど言葉に出して言うことはできなかった

相変わらず、素直じゃない






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