perverse
「宙さん、先日はありがとうございました」

改めてお礼を言う私

「そんな・・・大したことしてないよ・・・」
「------あの・・・、つまらないものなのでが・・・・」

と手に持っていた紙袋を渡す

あたりをキョロキョロ見渡し、恐縮そうに受け取ってくれた

「気を使わせてゴメンね。次の駅で降りるんだよね?」
「はい」

宙さんは何か思いついたのか、カバンから名刺を取り出して私に渡す

「ここではゆっくり話すことができないから・・・ 連絡先、ここにメールしてくれる?」

私は名刺を受け取り、頷いた

--------と同時に、電車が駅に到着し、私は人混みに飲まれながら電車を降りる
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