breath
「転勤?」
「たぶん、来年中には転勤になると思う。」

あっ、そうなんだ……私の仕事の期限を最後通告されたみたいで、すごく寂しい気持ちになる

世界を股にかけている樹さんとは違い、仕事の内容はショボいかもしれないけど、私なりにプライドを持って仕事をしていた。

たぶん、恋愛期間が非常に短いから?

恋愛をほとんど飛び越して、結婚に向かったからココロがついていけない?

私の我儘というのはわかっている。でも、でも………

この思いをどう樹さんに伝えたらいいのだろうか?私を思ってくれて、気を使わせているのに、ここは私の意見を言ったらいけないよね……。

樹さんは戸惑っている私を見て、頭をポンポンと撫でる

「まだ決まったことじゃないし、決まってから動いても遅くない。だから結婚することを、今は真剣に考えたい」

「樹さん、ごめんなさい。いろんな事が急過ぎて、ついていけてないみたい」

今の自分の現状をわかって欲しくて、波風を立てないよう遠回しに言ってみる。
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