breath
専務と室長、俺の3人で役員車に乗り自宅マンションに駆けつける

ドアを開けると、蹲っている明日美が一人でいた。

何があったかわからないが、ひどく泣きじゃくっていた

細い彼女の身体を抱きしめると、そっと掠った頬が冷たくなっている

彼女はどれぐらいの時間、寒い場所でいたのだろう?と思うと心が痛んだ

「大丈夫か?」という俺の問いに、泣きながら心配かけたことを謝る明日美。自分のことよりも、俺に迷惑をかけたことを謝るなんて……一体何が起こったんだ?

その後も泣き続ける明日美

もうそれ以上は話ができないくらいようだ

俺は少しでも明日美のこの冷めた身体を暖めたいと思い、抱き上げ寝室に連れて行った

ベッドに寝かせても、彼女は俺に謝ることしかしない

真実を教えてくれない明日美に『俺が頼りないから教えてくれないの?』とも思ってしまう

俺が明日美を追求すると、それが煽ったかのように泣き崩れてしまった
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