breath
専務はクスッと笑いながら

「わかってるよ。だから頼んでいるんだ」
「ーーーーー」

言っていることが、意味がわからず言葉につまる

「ついでだから、私の新しい秘書だと紹介しようと思って」

その言葉にムカッてしまう私

「専務、樹さんが私を婚約者だと紹介する場に、ついでに秘書としても紹介する。なんかおかしくないですか?」

「望月さんが言っていることはよくわかる。もし、前者が無くなったら?」

前者って樹さんが婚約者として紹介するってこと?

それが無くなるなんて、ありえない

私は首を横に振り『ないないない』って表現する

今、幸せの絶頂にいる私がそんなことを想定するなんて、微塵たりとも考えられない

その時の私は、専務のいつもの悪戯な発言だと思っていた

その後、すぐに室長がやって来て仕事に戻る

専務は樹さんと私の関係を良く思っていない?

交通費の件も含めて、いつも変なことばかり言う
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