breath
私はすごく嬉しい気持ちが抑えられなくなって

「樹さん好きです」

って言い、樹さんの唇に私の唇を押し当てた

唇から伝わる感触が好き

私をいつも大切に触れてくれるこの手

樹さんの髪の毛の感触

微かに匂うシャンプーの香り

いつも私を愛おしいと思って見つめてくれる瞳

私は……本当に、本当に樹さんが好き……

そして愛してる

ずっとずっと、これからは一緒にいれる

そんな事を彼の腕の中でいながら思っていた

樹さんもそんな私を見つめながら

「俺も明日美を愛してるよ……初めて見た時から……」

私に絡まる彼の腕の力が強まる

彼から伝わる肌の感触が心地良い

今日も、そしてこれからも私はこうして樹さんに抱かれるのだろう

「私は樹さんのもの?」

樹さんの腕の中で確認すると、樹さんはコクンと頷いた

そして耳元で

「永遠に明日美は俺のもの」

って囁いてくれた



それから数分後

ピーンポーン

インターフォンの音が家中に響き渡った
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