breath
あまり食べていないのね……」

ため息交じりの声で言う母

私は樹さんの家から帰ってきてから、自分の部屋に引きこもり、捨てられた事を思い出しては泣いている状態が続いている

食事も水分と少しの固形物を口にするだけ

鏡に映る私は誰の目から見ても憔悴しきっていた

「明日美、明日から仕事行ける?一度病院に行った方がいいんじゃないかな?」

心配するお母さんに対して首を横に降る私

婚約破棄をされたぐらいで、仕事を休む馬鹿がどこにいるんだろうか?

私は秘書

専務を支えるのが仕事

「ーーー仕事は行く……」

絶望の闇にいる私に残された微かなプライド

もし……これもなくなったら、きっと私は壊れる………

ーーーーでもなくなる日は、もうすぐそこに来るはず……

そんな事を考えると、また涙が溢れ、私の顔は枕に埋められる

お母さんは、そんな私に呆れたかのように部屋を後にする

この4日間ずっとこのやり取りを繰り返すだけで、何も進歩がない
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