breath
涙が一旦止んだ時

「お父さん、樹さんの事聞いてる……?」

お父さんは、私の顔を見ながらキョトンとした表情をする

「アメリカに行って以来、全く連絡がないと聞いている」

そういえば、樹さんのお母様もアメリカについて行ったんだっけ……

「あのね、今日、樹さんの子を妊娠したと言う人に呼び止められて話したの」

私は涙を堪えながら、今出せる力を振り絞って話し出した

「彼女、来週から彼と一緒に住むって言っていた」

その話を聞いた父の顔は明らかに強張っていた

きっと、父にも初耳の情報なのだろう

「だから言ったんだよ。こんな婚約や結婚はやめておけって」

えっ、父は反対だったの?私の目には賛成しているようにしか見えなかったのに

私の驚いた表情に、父は話を付け加える

「社会的地位や金持ちと結婚する事だけが幸せじゃないだろう?明日美を大切に愛してくれる人と結婚させたっかた」
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