breath
二年前と変わらない距離、態度に心がざわつく私

「高宮さんも……食べられるんですか?」

ちょっと悪戯な質問をする

「食べるよ。今日から匠さんの所に居候するのに……」

「そうですか。わかりました」

「明日美の作るハンバーグは美味しいよね。玉ねぎを飴色に焦がすんだっけ?」

「ええ」

「あー俺、本当に幸せ。また明日美のハンバーグが食べれる日が来るなんて……」

樹さん……そんな事を言わないで下さいよ。私が悲しくなってしまう

「大袈裟ですね。奥様が美味しいのを作ってくれるのに……」

樹さんは驚いた顔をしてまま、口を開かなくなってしまった

きっと、元婚約者の私が嫌味ったらしに家族のことを話したから?

胸に何かが突き刺さったかのように、痛みを感じる

今、ここで昔みたいに二人で買い物をしているのが辛い……

涙が出そう……でも……彼の前では出してはいけない

私は歯を食いしばり、涙を堪えた
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