breath
「それって樹さんダシに帰国を嫌がる前田さんを連れてきて、会社に入れた原因の社長に説得させる?そういう意味と捉えて良いんですか?」
「説得するのは香奈の実家の親だろう。いつまでも元義息子の会社に世話になるわけにはいかないだろう?アイツはそれを知ってずっと帰国を拒んでいた」
「そうなんですか」
「だから俺に味方になって欲しいから縋り付くんだ。一人ぼっちだから」
高宮親子がやっていることは残酷なことかもしれない。ただ会社の内情を知っている私としてはコネ入社のやる気のない社員に給料を払うほど会社に余裕はない。私達の給料でさえ借入金から出されているのだから
そうこうしているうちにマンションに到着
しんみりしている二人の間の雰囲気。前田さんの話が終わってから会話がない
樹さんは車を降りてから私の手を繋ぎ部屋について来る
玄関のドアを開け入ると、突然樹さんが私を抱きしめてきて、唇を押し当てる。私は…されるがままに彼を受け入れる
一瞬、唇が離れた瞬間
「帰らないんですか?社長がもうすぐ帰ってきますよ」
「匠さんは今日は帰って来ない。香奈を実家に連れれ行ったから」
そんな事、一言もそんな事を聞いていない
なぜ樹さんには言って、秘書の私には話さないんだろう
私達の中には信頼関係があったと思ったけど、そうではなかったのか?
そう思うと悲しくなった。私の表情で樹さんはそれを読み取ったのか
「なんで匠さんは明日美に言わなかったのか、疑問に思っているんだね?」
「匠さんはプライベートな事で明日美を巻き込みたくなかった。そして過去と完全に決別したかっただけなんだよ」
「説得するのは香奈の実家の親だろう。いつまでも元義息子の会社に世話になるわけにはいかないだろう?アイツはそれを知ってずっと帰国を拒んでいた」
「そうなんですか」
「だから俺に味方になって欲しいから縋り付くんだ。一人ぼっちだから」
高宮親子がやっていることは残酷なことかもしれない。ただ会社の内情を知っている私としてはコネ入社のやる気のない社員に給料を払うほど会社に余裕はない。私達の給料でさえ借入金から出されているのだから
そうこうしているうちにマンションに到着
しんみりしている二人の間の雰囲気。前田さんの話が終わってから会話がない
樹さんは車を降りてから私の手を繋ぎ部屋について来る
玄関のドアを開け入ると、突然樹さんが私を抱きしめてきて、唇を押し当てる。私は…されるがままに彼を受け入れる
一瞬、唇が離れた瞬間
「帰らないんですか?社長がもうすぐ帰ってきますよ」
「匠さんは今日は帰って来ない。香奈を実家に連れれ行ったから」
そんな事、一言もそんな事を聞いていない
なぜ樹さんには言って、秘書の私には話さないんだろう
私達の中には信頼関係があったと思ったけど、そうではなかったのか?
そう思うと悲しくなった。私の表情で樹さんはそれを読み取ったのか
「なんで匠さんは明日美に言わなかったのか、疑問に思っているんだね?」
「匠さんはプライベートな事で明日美を巻き込みたくなかった。そして過去と完全に決別したかっただけなんだよ」