breath
帰りの車の中
お母様の行動に違和感を覚えている私
無言だった
そんな私に樹さんは心配してくれる
「樹さん……私、わからないんです」
「この2年間、どうしてお母様達は突然、私の前から消えた樹さんの消息を私に教えてくれなかったんですか?私は病んでいたのに」

運転している樹さんは、左手で私の右手を掴み繋ぐ
「明日美、それは全て俺のせいだ。俺がどんな理由があれ放っておいた俺が悪い」

苦しそうにそう言う樹さん。痛々しく感じる
「だからこれからは、どんな事があっても絶対、明日美の側から離れる事はない。ずっと側にいる」

繋がれた手がだんだん熱くなる
「樹さんそれは私に対する同情ですか?それとも償い?」
「そんな事、思った事なんか一回もない。」

樹さんは怒ったかのように大きな声を張り上げ、そして車を路肩に止めた
樹さんはシートベルトを外し、私の方に身体を向け、私の顔をまっすぐ見つめる

「もし、その気持ちを言葉にするとしたら愛だ」

樹さんは私のシートベルトを外し、身体を抱きしめる

「俺は心から明日美を愛している。結婚したいと思っている。だから、これからは明日美を一人ぼっちにしたりはしない。ずっと側にいるよ」

これは樹さんから私に対する告白
でも私の口から何も言葉を発することはなかった

樹さんの本気度に戸惑ってしまって
予想外の言葉で驚いてしまって
樹さんはそんな私を見て
「もうこれからは手加減しないから覚悟しておいて」
カバンからプレゼント包装をされた包みを私に渡す

これって
もしかして
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