breath
「俺から質問。『待っていて』って言った。なのにどうして合コンに行っているんだ?」
「総務に配属されて高野先輩とまた一緒に働くことになって樹の事を相談したの。美奈子先輩が昔、樹に頼まれて私の男避けをしたのを後悔してしまって、免疫をつけさせないといけない・ていうことで参加させてもらってる」
「高野、余計な事を」
「先輩のお陰で専務の誘いも断ることができた」
美奈子先輩を庇おうと言い訳。墓穴を掘りました
「やはり匠さんがちょっかいを出しているんだ」
樹は大きな声を出して怒りだす
「今何時だと思っているの?声が大きすぎ」
制しする私の両手首を掴む
「樹、痛い」
樹の力が強すぎて訴えても弱めてくれない
手を放してくれない樹を睨む 
樹の目は怒っている
元上司と部下の係があるとはいえ拒めないのはわかっている
何でこんなことになったの?
二年前に樹が私を放って海外に行かなければ。行っても連絡さえしていてくれれば病気にもならなかったし専務にお世話になることもなかった
でもあの時の私は専務に救ってもらえなければ、たぶん闇の中に堕ちている
彼は私にとっては恩だ  
例え手籠にされても文句なんて言えない
「誰のせいでこんなことになっていると思っているの!全て貴方が種を蒔いた」
私は怒鳴るように言い返した
今までに言い返したことなんてなかったのに
先輩の男慣れする修業のお陰?
私が怒鳴り返したのが意外だっのか樹の目が見開き、私を掴んでいた手の力が緩み離れた
「俺のせいだよな」
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