Vanilla
次の日の朝。


「っ!?」

今日も声も出せずに飛び起きた。
昨日と同じで朝永さんが私にくっついているから。

昨日は私は言われた通り先に寝た。
まさか今日も私を湯たんぽ代わりにしているとは。

心臓に悪すぎる。




「今日は大丈夫そうだな」

暫くしてキッチンに入ってきた朝永さんは私の顔を見ると言った。

「……昨日はご迷惑をおかけしました」

勘違いしてはいけない。
昨日決めた事を伝えよう。
気持ちがブレないうちに。

「朝永さん……お話が、あります」







「朝永さんの家を出るって話をした!?」

朝の出勤前、愛佳ちゃんにロッカールームで私の心境を吐露すると大声で反応した。
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