黒薔薇の命約



リュンゲルム皇国内でも、ちょくちょく『港』の利権について議論が行われるらしい。


皇国内の住人である以上、『港』にこれ程までの特権を与えるべきではないのではないか、と。


有り体に言えば、『港』を完全に皇国に組み込み、そこに発生する利益をむしり取れ、と言うことだ。


が、皇王は常に否定し続けた。


『港』は海の民の土地であり、陸の民のものではない、と。




そしてあらゆる者達が失敗してゆく『港』との交渉――成功した一握りの僅かな人に、サウンベル侯爵がいる。


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