君を借りてもいいですか?
私は名刺とスマホを交互に見ながらアドレスを入力した。
そして『先日の件、お受けいたします』と言う短い文と自分の連絡先を入力して送信しようとしたが、
その手が止まる。
本当にいいの?相手は大企業の御曹司だよ。
縁談相手だって相当凄い人だと思うよ。偽の恋人だとしても縁談相手が敵わないと思うような演技ができるだろうか?
亜矢の書籍化しちゃったりしてって言葉に目が眩んだとはいえ、自分がやろうとしていることはすごく無謀なんじゃないかと今更ながら躊躇してしまい、送信ボタンが押せない。
「やっぱり断ろうかな?」
メールを消そうと思いタップしようとした時だった。
電話が鳴った。相手は圭子からだった。
「もしもし」
『もしもし栞?今電話大丈夫?』
「う、うん。どうした?」
圭子からの電話は例の男の人を紹介する件だった。
圭子の旦那さんの会社の人だと言っていたが、それ以外ほとんど知らない。そんな人と何を話せばいいの?
誰かとお付き合いがしたいわけじゃないし、全く乗り気じゃないこの話。
圭子がテンションあげて話をすればするほど私のテンションは下がるばかり。
それに付き合う気がないのに会った後に「やっぱりちょっと……」と断ったものならやれどこがダメだった?だの、一度会っただけで相手のことはわからないからもう一度会ったら?などなどいろんなツッコミが返ってくるかと思うとやっぱり嫌だ。
でもでも圭子も私のことを思ってやってくれる事…それを裏切るようなことも胸が痛む。
そして『先日の件、お受けいたします』と言う短い文と自分の連絡先を入力して送信しようとしたが、
その手が止まる。
本当にいいの?相手は大企業の御曹司だよ。
縁談相手だって相当凄い人だと思うよ。偽の恋人だとしても縁談相手が敵わないと思うような演技ができるだろうか?
亜矢の書籍化しちゃったりしてって言葉に目が眩んだとはいえ、自分がやろうとしていることはすごく無謀なんじゃないかと今更ながら躊躇してしまい、送信ボタンが押せない。
「やっぱり断ろうかな?」
メールを消そうと思いタップしようとした時だった。
電話が鳴った。相手は圭子からだった。
「もしもし」
『もしもし栞?今電話大丈夫?』
「う、うん。どうした?」
圭子からの電話は例の男の人を紹介する件だった。
圭子の旦那さんの会社の人だと言っていたが、それ以外ほとんど知らない。そんな人と何を話せばいいの?
誰かとお付き合いがしたいわけじゃないし、全く乗り気じゃないこの話。
圭子がテンションあげて話をすればするほど私のテンションは下がるばかり。
それに付き合う気がないのに会った後に「やっぱりちょっと……」と断ったものならやれどこがダメだった?だの、一度会っただけで相手のことはわからないからもう一度会ったら?などなどいろんなツッコミが返ってくるかと思うとやっぱり嫌だ。
でもでも圭子も私のことを思ってやってくれる事…それを裏切るようなことも胸が痛む。