今日も今日とて、告りますのでご覚悟を。
「やられたのは足だけか?」
「いや、実は背中も蹴られたんだよね。というかそっちの方が痛くて」
「馬鹿! だったらここじゃなくて病院行かねぇーと」
また、怒鳴る。
眉の眉の間にこれでもかってくらい深いシワを作った藤原はしばし私を眺めてから、ハァと溜息を吐いた。
「とりあえず足の応急処置。それから病院だな」
「うん、ごめんね? なんか」
「どうして謝るんだよ」
「だって、さっきから怒ってるし」
「あのなぁ―――」
言いかけて、また溜息。
不機嫌モードの藤原はさっきから怒鳴るか溜息を吐くかで、何をそんなにカリカリしているのかと思ったところ、不意に手を掴まれた。
掴むといっても軽く握る程度で、骨っぽい手の上に乗せられる。
「もうさ、俺にすれば?」
子犬のような瞳がまっすぐこちらを向いている。
えっ、えっ?
「もう見てらんねぇーよ。お前が傷つくところも、無理して笑ってるところも。いくら想っても振り向いてもらえない相手なんて辛いだけだろ? だったら俺にしろよ」
「あの、待ってそれってどういう……」
「お前が好きだって言ってんだよ、ばぁか」