今日も今日とて、告りますのでご覚悟を。
『あの』
『どうした?』
水瀬さんのデスクの前に行き、声を掛けると、彼をパソコンを打ち込む手を止めず目線だけをこちらに向けた。
この瞳……。
静かでじっと動かず、憂いが含まれていている瞳、やっぱり間違いない。彼だ。
こうしてまた会えるなんて、運命としか言いようがない。
『私のこと、覚えてます?』
『どういう意味だ』
『一週間前、BARで会いましたよね』
『さぁ? 知らないけど』
知らないって、そんな。
あの時、そんなに酔っていたっけ? たくさん飲んではいたけど、記憶を無くすほどではなかったはず。
それとも、酔いが表に出ない体質なの?
『私は覚えてますよ、一緒に飲みました。それで、好きになりました。覚えてらっしゃらないなら仕方ないですけど、私はこの一週間、水瀬さんのことをずっと考えていて。それにさっき、かばってくださってすごく嬉しくて、』
『高木、もう遅いから帰りなさい』
『や、待ってください、話を、』
『酒を飲んで記憶を無くしたことはない。よってお前と飲んだ事実はない。分かったら帰れ』