今日も今日とて、告りますのでご覚悟を。


今日付け? え、それってまさか……。

固まっている私を他所に水瀬さんと一言二言会話を交わした部長は、パンパンと両手を大きく叩いた。


『みんなちょっといいかな? 今日から一緒に働くことになった水瀬くんだ』

『水瀬貴司です、よろしく』

『えー、水瀬くんは本社から来たエキスパートだ。困ったことがあれば相談するように』

『はぁーい』


人一倍、大きな声であずちゃんが返事をする。

他の社員たちは歓迎半分、本社からという言葉に警戒半分といった顔で水瀬さんを見つめていた。

いや、女子社員たちは目がハートになっていたかな?

男性社員たち(主に江夏さん)は、面白くなさそうに、拍手を送っていた。





『報告書できました』

『そこに置いておいてくれ』


怒涛の1日を終えてタイムカードを押すと、夜の9時を回っていた。

この時間に残っている社員は他にいない。

水瀬さんだけは、まだ引継ぎが上手くいかないのか、デスクでパソコン作業をしていた。

チャンスだ。

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